「花の都」、「芸術の都」、「トレンドの発信地」など、パリを形容する言葉はたくさん。

いつの時代もその美しくロマンティックな街は、多くの人々を魅了してきました。そんなロマンティックな街にかかせないもの、それが「花」です。パリに住む人々は、人生そのものをアートのように創造する「アール・ドゥ・ヴィーブル(生活はアート)」という考え方を大切に暮らしています。イベントはもちろん、普段の生活も花との関係が深く、

花や自然を心から愛しているのです。

そう、パリのアパルトマンの窓には花が植えられ、テーブルを季節の花で彩り、週末のマルシェではパンを買うのと同じように人々が花を買います。男性から女性に花を贈るのもありふれた光景で、夕暮れ時になれば花束を抱えたパリジャンが足早に歩いていきます。また、パリの街を歩いていると、たくさんの素敵なお花屋さんに巡り合います。同じ店はひとつとなく、どの店もそれぞれに特徴があり、インテリアやディスプレイにもこだわりが感じられます。花文化が発達したパリ。このパリで目の肥えた人々を相手にするフローリストにはもちろん高いレベルが求められます。それでは、彼らの卓越したセンスとテクニックはどのように育まれるのでしょうか。

世界遺産になっているセーヌ川河岸には、ノートルダム大聖堂からエッフェル塔まで歴史的な建築物が集まり、パリっ子は幼い頃から授業の一環としてルーブル美術館やオルセー美術館にでかけます。本物のアートを身近に感じ、呼吸をするようにその造形や色彩を吸収していくのです。また、最新のファッションを目の当たりにして育つことで、独特の美意識を磨いていきます。そして、休日にはリュクサンブール公園やブルーニュの森でのんびりと過ごし、自然の美しさにふれることで、自然への愛や憧れが育まれるのではないでしょうか。

そうした環境の中で感性を磨いた彼らがフローリストになり、パリコレや一流のメゾン、ホテルの装飾に携わるようになります。彼らの仕事は、上質を知る顧客を満足させるべく、美しさとアイデアに満ちあふれています。そして、何よりもパリのフローリストたちは自分の個性やスタイルをとても大切にします。花や植物の特徴をとらえて生かしながらも、自分らしいエッセンスを加えてデザインを完成させるのです。他の誰も真似できない、自分のスタイルをつくりあげること、それこそがパリスタイルに近づくことかもしれません。

アカデミー・ダール・フローラル・フランセ(AAFF)では、旬のパリのフローリストがデザインした最新モードの作品を取り入れてレッスン。テクニックとセンスを学ぶことはもちろん、そのエスプリを感じながらパリスタイルの本質に迫りたいと思います。

パリスタイルのお花

一般社団法人アカデミー・ダール・フローラル・フランセ